時期によって違う税務調査の性質 ~上半期の調査・下半期の調査~
税務署や国税局は、事務年度(7月1日~翌6月30日の1年間)という周期で運営されています。
7月に配置換え(人事異動)があり、新しいメンバーで1年間がスタートし、翌年6月末までその体制で運営されます。
調査官の人事評価は上半期(7月1日~12月31日)の調査成績(税務調査の事績)をもって評価されます。
調査官もサラリーマンです。当然人事評価を気にしながら仕事(=税務調査)をします。
したがって、人事異動(7月)の後、盆明けあたりから年末にかけて気合を入れた税務調査が実施されます
8月から12月にかけてはまさに調査の「かき入れ時」ということになります(笑)
以上の背景により、「上半期」の調査は「下半期」の調査に比べて、大型不正案件を目指した腰を据えた調査を展開する傾向があるといえます。大型不正案件は内部では優良事案として高く評価されるからです
「そんな不正計算をよく見つけたね」ということです。
したがって、1件1件じっくり深堀りした調査が進められます。
それに対し「下半期」(1月1日~6月30日)は、より多くの調査件数をこなすことを念頭においた運営がなされます。
「上半期」において各事案にじっくり時間をかけて取り組む反動で、目標件数(1年間に処理すべき調査件数=ノルマ)を達成するには時間がタイトになるのが「下半期」の宿命だからです(笑)。
この傾向は「下半期」のさらに後半(4月~6月:内部では4-6(ヨンロク)と呼んでいます)に特に顕著になります。とはいえ、下半期においても「これは!」と思われる事案に遭遇すれば、深堀りされることになります。
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