税務調査の実態(その1)~事業概況ヒアリング~

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
公開日:2017年6月2日

調査官が会社などにやって来て、いよいよ税務調査が始まると、まず第一に社長に対して、その会社の事業内容についてヒアリングを行うことになります。

調査初日の最初の2時間程度はこのヒアリングの時間に費やされます。

およその事業内容は、準備調査の段階ですでに把握済みなのですが、調査官なりに現場で再度確認します。

雑談も交えながらヒアリングを進め、相手の気持ちをほぐすことも心がけます。

なにせ、調査を受ける側の納税者は、警戒心100%ですからね・・(笑)

しばらく話が進むと、少しずつ調査の本題に入っていきます。

準備調査で解明すべき事項として挙げたものについて聴き取りを行います。

  • 「最終期の棚卸資産が減っていますが、どういう理由によりますか?」
  • 「○○社への外注費の支出内容はどういったもので、売上にどのように反映されていますか?」
  • 「奥さんに対し役員報酬を支払っていますが、具体的にどのような業務をしていますか?」

などなど・・・・

調査官は現場で十分な調査をする時間を与えられていないため、準備調査で調べた事項や素朴な疑問をどんどん質問します。

【関連記事】 ⇒ 調査官が行う「準備調査」とは?

そしてそれに対して得られる回答をひとつひとつ評価し、さらに突っ込んで調査を進めるか、納得して調査項目から外すか判断します。

ヒアリングの中で気づいた新しい着眼点を新たな調査項目としてつけ加えることもよくあります。

調査官の質問に対して、あまり警戒する必要はありませんが、聞かれていないことを自ら多く語ることは控えるのが賢明です。

矛盾する事項や不整合な証言・取引を探すのが税務調査です。

調査官に「ん?」と思われると納得するまで説明を求められますので、誤解を招くような情報は与えないように心がけるべきでしょう。

事業概況ヒアリングが終わると、いよいよ本格的な調査に入っていきます。

 

【関連記事】 ⇒ 調査現場で展開される調査の実態↓

 

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