税務調査が始まる前に、担当調査官は、調査対象の会社(以下「調査会社」といいます。)に関する「部内情報」を収集・整理・分析し、調査現場で重点的に検証すべき問題点を絞り込みます。
これを準備調査といいます。
この準備調査において活用する税務署に蓄積された「部内情報」には、およそ以下のものがあります。
- 調査会社の過去の申告書
- 調査会社に関する「資料せん」
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- 調査会社の代表者の申告書(調査会社が法人の場合)
- 過去の調査時の調査資料
過去の調査で問題点となった事項、会社の経理の精度、社長の気質など、事細かな会社の情報について前任の調査担当者が記録している
- KSKシステムによる調査会社の分析表
これらの情報をもとに、さまざまな技法を駆使して、調査会社の申告書を分析します。
調査官は、年に数十件の税務調査を遂行する調査のプロフェッショナルです。
なかでも腕のいい調査官になると、準備調査の段階で、調査会社のどこに問題があるのか、部内情報を基にあぶり出すことができます。
部内情報を机いっぱいに広げ(整然と)、関連する事項や数字をつなげていき、図を書き、その整合性をひとつひとつ確認していくと、そのうち「あれ?」「なぜ?」と気付く点が出てきます。
「調査会社の選定」、「準備調査」の段階からすでに税務調査は始まっています。
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調査官が行う「準備調査」とは?(当記事)
準備調査(その1) ~すう勢分析~
準備調査(その2) ~「推計在庫」という手法~
準備調査(その3) ~「資料せん」の整理分析~
準備調査(その4) ~ 外観調査・内観調査 ~
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