ドーベルマンを飼っている社長は脱税している(笑)??

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
公開日:2016年6月24日

税務調査が行われる場合、調査官は、事前にその会社の事務所や店舗あるいは代表者に自宅を見に行くことがあります。

書類だけではなく、その会社の姿を実際に自分の目で見て、その会社の申告内容が適正であるのかどうかイメージするのです。

自宅に高級車が何台もあるにもかかわらず、申告書ではほとんど役員給与が出ていない(個人事業者の場合は所得がほとんどない)のであれば、その申告内容に疑義が持たれるわけです。

このように外から会社や代表者の自宅の現況を確認することを「外観調査」と言います。

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私が初めて調査をした案件で、先輩の調査官が代表者の自宅の外観調査に同行してくれました。

その家にドーベルマンが飼われていたのを見つけた先輩は、

「ここ、脱税してるわ。間違いない。ドーベルマンを飼ってる代表者は必ず脱税してるんや!」

と教えてくれました。

先輩曰く、ドーベルマンを飼うのは、日ごろから後ろめたいことをしている者が不正で得たあぶく銭を守りたいという深層心理のあらわれらしいのです。

思わず笑ってしまいましたが・・・・果たして、その会社の調査結果は、先輩の言ったとおり「黒」でした。

しかも相当(多額)な黒でした・・・(笑)

それからは、後輩にも同じことを言うようになりました。(笑)

また、参考にまでいうと・・・

この「外観調査」に対して、店の中の状況を確認することを「内観調査」といいます。

「内観調査」は、飲食店や小売店などの現金商売を営む納税者の税務調査の際に行われます。

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調査官は、調査前にその店に客として行き、レジスターの有無や使用状況、伝票の書き方や内容(番号の付番の有無など)、領収書の発行状況、客の入り具合などをチェックしながら実際にお金を払って飲食をしたり商品を買ったりします。

ちなみに、その代金は捜査費(公費)として支給されることもありますが、自腹を切って支払うケースがほとんどです。

(手続きが面倒だからです・・・)

税務調査の当日には、内観調査で把握した事実と経理状況とに不整合がないか検討します。

少なくとも、内観調査の際に支払った金額が売上集計表に載っているかどうかはチェックします。

それが載っていなければ大変なことです・・・売上除外の現行犯みたいなものですから・・・

売上除外の金額がどの程度あるのか・・・本腰を入れた本格的な調査が始まります。

 

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