レジのないうどん屋さん

先日、税務調査の立会いの関係で四国の○○県△△市まで行ってきました。

2泊3日の滞在でした。滞在2日目の昼食時に地元で人気のあるうどん屋さんに会社の方の連れて行っていただきました。

うわさどおりの人気ぶりで店内はたくさんのお客さんであふれていました。

定番の鍋焼きうどんとバラ寿司をたのみました。バラ寿司は作り置きしているので、すぐに運ばれてきました。

しばらくしてうどんがテーブルに運ばれてきたときに、「ごめんね~、うちは前金なんですよ~。××円になります。」とおばさんに言われ、座席に座ったまま代金を支払い、小銭がジャラジャラとたくさん入ったエプロンのポケットからつり銭をもらいました。

なんでもない普通の光景ですね。

ただ、元国税職員としてとても気になります・・

売上除外(注1)している典型的なパターンだからです・・・

  • このお店は、きちんと現金管理をして真実の売上を帳簿に記載しているのだろうか・・
  • 内観調査(注2)が行われれば、「売上金の管理に問題あり」と判断されるだろうな・・・
  • この店に税務調査が入ったら、売上除外がなされている前提で厳しい調査が行われるだろうな・・・

なんてことをついつい考えてしまいます。悲しい性ですね(笑)

(注1 )売上除外:売上高を実際の金額より少ない金額で申告すること
(注2) 内観調査:税務調査の着手前に調査官が客として実際に店を訪れ、店内の状況を観察すること

一般論として、現金商売に対する税務調査は、「売上金」の管理・記帳に主眼が置かれます。

売上金が銀行振込みでないため、税務当局による売上高の捕捉が困難であり、比較的容易に売上除外がなされるからです。

現金商売でもお客さんが支払う代金をきちんとレジスターに入金していれば、レジスターによるその日の「売上集計額(自動集計額)」と「売上高の記帳額」との一致を確認することにより売上金は適正に管理・記帳されていると判断されます。

しかし、レジスターを設置していない飲食店において売上高として記帳された金額には客観的な信ぴょう性がありません。

調査官の立場では、何にその客観的信ぴょう性を求めたらいいのか困惑してしまうわけです。

レジスターを置こうが置くまいが飲食店の勝手であり、税務当局がそれを強要する権限は当然ありませんが、そんな飲食店に税務調査が入れば、まず売上除外を強く疑ってかかられることになります。

税務調査はその性質上「性悪説」の立場で行われるため、客観的な信ぴょう性が証明できない金額は、実際の金額ではないとの目で見られるからです。

かなり合理的で説得力のある説明を尽くさない限り信用してもらえません。
疑心暗鬼の上での調査ですから、調査期間も長引きます。

下手をすると、正当な売上金額を記帳しているにもかかわらず、客観的信ぴょう性が無いことからそれを信じてもらえず追徴課税に至ることも考えられるのです。

まぁ、これだけ人気のあるうどん屋さんですから、過去に税務調査に入られたこともあるでしょうから、現行のレジスターのない現金管理もそれなりに当局の信用を得た結果のスタイルなのかと思料しますが・・・。

【関連記事】 ⇒ 準備調査(その4) ~ 外観調査・内観調査 ~

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