ちょっと強引すぎましたね・・・(笑)

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
公開日:2016年6月8日

先日、ある新聞のコラムを読んで笑ってしまいました。

安倍首相が消費税の増税を先送りした件に関し、前回の衆院選の公約に違背するのではとの見方に対し、諸状況を勘案した上での『新しい判断』によるものと説明したことをあげつらまえて・・・・

〇 ある親子の会話
「遊ぶのは宿題を済ませてからって、約束したでしょ」「お母さんごめん、まず遊んじゃおうって、新しい判断をしたんだ」

〇 ある夫婦の会話
「あなたきょう休肝日じゃないの?」「いやいや毎日飲むぞ、これは新しい判断だよ」

こんなジョークがネット上ではやっているのだとか・・・という記事です。(笑)

「新しい判断」・・そういってしまえば身も蓋もありませんよね。さすがの安倍首相もちょっと強引すぎる言い回しだったようです。

今回は、増税の延期ということで、財政的には厳しい状況になったものの国民の懐には優しい決断だったので、このような強引な言い回しもさほど波風が立たなかったような気がします。
反対に増税の局面では、このような強引な言い回しは国民の強い反感を招くため政治家として怖くて使えないでしょう。

ちょっと話は飛躍しますが、税務調査の場面をふと考えたときに、調査官の強引な言い回しにより課税が行われている状況を思い浮かべました。これは決して良くないことです。

今から思い返せば、私も駆け出しの新人だったころ、税法もよく理解していないのに粗い調査をしていたものです。
手ぶらで税務署に帰るのがかっこ悪く感じ、「今日は現場でこんな問題点を見つけました」と上司に報告したかったのです。

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税務組織が、まじめに納税している人や会社が損をすることがないように脱税や課税漏れをしっかり取り締まる使命を与えられているので、ある程度の現場における厳しさや組織内の実績評価や競争原理も必要だと思います。

ただ、例えば納税者が然るべき主張をしないことをいいことに、税務の専門家の目で見れば強引と言わざるを得ない課税がなされたとした場合、これは「課税の公平」の実現を推進する立場である国税当局にとっても、本意じゃないはずです。

とはいえ、国税当局自体も各部署が年間の調査件数や不正発見割合、調査事績などを管理され前年対比の数値で評価されるので、ある程度の強引な課税についても現場で話がつくのならそれを認容しているのが実情なのです。

政治家が増税に臆病な一方、税務行政の現場では厳しい税務調査が許容されています。

 

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