若手の調査官はパソコン好き??
よく出先にノート・パソコンを持参します。
出先でちょっとした資料を作ったり、文書を作成したりするのに便利なのです。
思えば、パソコンの普及、IT技術の進展、ネット環境の整備により仕事のあり方はすっかり様変わりしたものです。
インターネットで様々な情報が無償で、しかも瞬時に入手できるようになり、マイクロソフト社のワード、エクセル、パワーポイントなどの利用で資料の作成も簡単にできるようになりました。
今では、仕事場で一人一台のパソコンが与えられるのは普通ですが、国税の職場では15年くらい前までは、部門に1台割り当てられる程度でした。
当時、内部の報告文書も納税者あてに送付する通知書もほとんど手書きで、字の汚い私にはつらい時代でした。(笑)
誤字脱字があれば、一から書き直すといった今から考えれば、なんとも非効率な事務をしていたものです。
ただ、私が現職の調査官時代、パソコンに慣れ親しんだ若い世代の後輩調査官が調査をしている姿を見て感じたことは、調査現場でパソコンを見ている時間が長く、納税者からの聞き取り調査を十分に行っていないということでした。
「パソコンばかりいじってないで、もっと関係者から聞き取り調査をしなさい!」と幾度も指導したものです。
パソコンを使っていろいろな情報を分析し、調査のポイントを絞るのは非常に重要な作業なのですが、そればかりをやっていては調査になりません。
調査現場では、何よりも現場の生の資料と納税者からヒアリングにより引き出したいろいろな情報との整合性を確認するのが基本であり、時には話し方や、態度、素振り、目線なども観察しながら発言の真偽を見極め、真の事実関係を追及していくものです。
経営者や取引担当者に対し、面と向かって質問を投げかけ、話を聞きながら事実関係を解明していくのが基本的な調査手法なのです。
決して、パソコンの前に座っていることが仕事をしていることにはなりません。エクセルが使いこなせるからといって有能な調査官になれるわけではありません。
といいながら、今日も重いノート・パソコンをカバンに放り込み現場に駆けつけパチパチとキーボードを打つ私です。(笑)
そろそろ、携帯に便利な軽いタブレット式のパソコンに買い替えようかな・・・
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