舛添知事の不見識ぶりやこれ如何に?!

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
公開日:2016年6月2日

最近、舛添都知事の公費流用に関する非難が絶えません。政治資金を家族旅行や美術品の購入に充てていたなどの疑惑が問われています。また、公用車の私的利用や豪華な外遊、美術館ばかりの視察(保育園はゼロ)なども問題として指摘されています。はたから見れば国会議員や都知事の特権や地位を濫用し、私利をむさぼっているようにしか見えません。

中小企業の経営者でも個人的な費用を会社の経費に付け込むことはNGであることはよくわきまえています。家族旅行の費用を経費に付け込むようなモラルの低い経営者はまれです。

舛添知事は、先の記者会見で「厳しい第三者の目で調査する」と述べていましたが、第三者より自分自身が一番支出内容を理解しているはずですから、支出内容のひとつひとつについて自分自身で真相を明らかにするのが筋なはずです。牛歩戦術で世の中の関心が薄れていく時間稼ぎをしているように感じます。

更にいえば、個人的費用の領収書を会計担当者に提出しているのは本人自身です。良識のある人はまず私的な費用の領収書は入手すらしません。会計担当者にその領収書を提出した時点で、個人的費用の付け込みが行われたと見られても反論は困難なはずです。返金さえすれば許されると考えているのなら、盗人猛々しい発想でしょう。会社のお金を横領した社員は、職を「解雇」されたうえで、損害賠償請求や不当利得の返還請求がなされることとなります。

政治家としての資質に疑問を禁じ得ません・・・。

少し話は変わりますが、中曽根康弘元首相は、岸信介元首相の自民党の合同葬儀における追悼の辞のなかで政治家のあるべき姿について次のように述べています。

「・・・由来、大きな志を遂げんとする政治家には、毀誉褒貶(きよほうへん:ほめたりけなしたりすること)はつきものであります。また、真の政治家は、その時代時代の宿命を背負って行動し、時流におもねず、国家百年の大計を自己一身の犠牲において敢行し、その評価を後世の史家に託して消え去っていくものであります。・・・・」

誠に共感できる政治家像だと思います。目先の批判を恐れず、何より自己の「信念」を優先させて断行し、「私(わたくし)」はずっと後まわしにする・・・・そのような清廉な政治家が国民の信を得ることになるのでしょう。いや、たとえ清廉そのものではなくとも、例えば、強い政治力があり、辣腕を振るってさまざまな難問に立ち向かう政治家が片や規範に欠ける一面もある・・・これなら真の道徳人とはいえなくとも政治的な力量が評価され有権者の支持を得ることも可能でしょう。

一方、舛添知事は、どうでしょうか?現状を「改革」しようとする強い信念は私には見えません。大過なく任期を全うすることを第一義としているように感じます。

 いったん信用を失うとそれを回復するのは困難なことです。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い・・行動のすべてが疑惑の目で見られるようになってしまいます・・・。日々、襟元を正して社会と関わっていきたいものです。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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