一般的国際課税原則~各国共通の課税原則~
国際税務セミナーの講師を定期的に引き受けています。
そのカリキュラムの中で「一般的な国際課税原則」を紹介しています。
一般的な国際課税原則とは、世界各国において共通の国際課税原則を言います。
というのは、国際課税とは、「自国の会社などが他国で所得を稼ぐ場合」や逆に「他国の会社などが自国で所得を稼ぐ場合」などのクロスボーダー取引に係る課税のルールをいうわけですが、国際課税のあり方について各国てんでバラバラのルールを定めているわけではなく、各国共通の課税原則が存在するということです。
各国がてんでバラバラの国際課税ルールを敷いていれば、企業がグローバルな事業展開をする上で大きな障害となります。企業の活動を阻害しないように各国一定の共通ルールを設けているわけです。
仮にある国がその共通ルールから離れた国際課税ルールを規定すれば、その国は投資家にとって課税リスクが高い国と評価され魅力がなくなります。
結局、各国が共通の課税原則に収れんされていくのはこういった要素も影響していると考えられます。
各国の様々な経済活動や課税上の経験の蓄積に基づき、より合理的なルール作りがなされてきた結果が国際課税原則であり、そこには人智が凝縮されているといえます。
OECDや国連の租税委員会なども国際課税原則の見直しや進展に寄与しています。
国際課税原則は、海外における事業計画を立案する上で当然にシュミレーションしなければならないようそのひとつです。
したがって、会計や税務を担当する部署だけではなく、海外プロジェクトを立ち上げる海外事業部や経営企画部などのスタッフにも理解が求められるところです。
一般的な国際課税原則を理解したうえで、移転価格やタックスヘイブン、外国税額控除制度など各論に入っていくのが国際課税を学ぶ上で重要であると考えます。
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