東京国税局に転勤!?じゃ~飲みに行くか!!

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
公開日:2016年8月27日

私は、OB税理士です。現職時は大阪国税局と東京国税局に勤務しました。

国税局や税務署には、現職時代に一緒に仕事をしたメンバーが今でもたくさん調査官として在籍しています。

現在、大阪国税局においては、現職の調査官はOB税理士と飲みに行くことはできません。

これは、以前、大阪国税局管内において現職の調査官がOB税理士に内部情報を漏えいした事件(ナイスアシスト事件)があり、それをきっかけにOB税理士と現職の調査官が接触することを禁じるルールができたからです。

したがって、大阪国税局のOB税理士は、昔同勤務した現職の後輩や、お世話になった現職の先輩と気軽に会えないでいます。世知辛い限りですね・・・。このルールはもう5年以上続いています。

ただ、これはあくまで大阪国税局におけるルールです。(注)

他の国税局にはこのような一方的なルールはありません。「国家公務員倫理規程」という公のルールがすでに整備されおり、国家公務員と利害関係者との接触は制限されています。

この規程により、例えば、OB税理士と元後輩の現職職員が、ある税務調査でそれぞれの立場で職務を遂行することとなった場合は、一定の接触が禁じられることとなります。

現職から見てこの場合のOB税理士は「利害関係人」に該当するからです。大阪局以外の他の国税局の職員は、この規程以外の制約は受けません。

したがって、利害関係のないOB税理士と現職職員が飲みに行っても何ら問題がないわけです。

大阪国税局ルールでは、昨日まで一緒に仕事をしていた仲間が、退職した瞬間から全く会えなくなるという訳です。

前回の人事移動(7月)で大阪国税局から東京国税局に転勤になった後輩がいます。

先日、私が調査の立会い(別件)で東京に行った際、久しぶりにその後輩と飲みに行きました。もちろん東京で。堂々と・・・(笑)

大阪国税局ルールから解放されて、人目をはばからずに堂々と会うことができることとなったからです。組織内の苦労話、共通の知人(調査官や税理士)の話、話は尽きませんでした。(笑)

立場が変わればこそ、いろいろ(いい意味で)情報交換を行うことにより、税務行政の円滑な運営にプラスに作用する面もあると思うのですが、マイナス面だけに注目し、一切OB税理士と現職の交わりを禁じる大阪ルールはいかがなものかと考えてしまいます。あくまで、私見ですが・・・・

(注)この記事の後、大阪国税局以外の国税局でも、現職の税務職員とOB税理士の飲食等による接触は、事前届け出が必要など、かなり制限されるようになりました。

 

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神戸を中心に大阪、東京、名古屋に国税OB税理士を配置しています。

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また、調査官が突然、無通知でやってきた場合や既に調査が始まっている場合などの緊急案件にも年中無休で対応しています。とりあえずご一報ください。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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