突然、税務署が来た?どうすればいい?

個人事業主ですが、突然税務署がやって来ました。

実際のところかなりの過少申告を行っていたのでどうしたらよいかわからない状況です。

事前の連絡もなく2人の調査官が事務所にやってきて、「税務調査のために来ました。ご協力ください。」と言われ、やむを得ず取引先との約束をキャンセルし、調査に立ち会うことにしました。

調査官を事務室に通したところ、名刺を渡し挨拶を済ますや否や、「まずは書類の保管状況から確認します。」と言って、いきなり机の中や書類棚(キャビネット)の中を勝手に開け出し、その中の書類をひっぱり出しました。また、パソコンの中のデータも開示するよう指示され長時間にわたりデータ内容を確認するのに立ち会わされました。

結局、かなりの書類が押収され税務署に持って帰えられました。また、データについても調査官が持ってきたメモリーに複写され押収された格好です。

このような調査は許されるのでしょうか?

この後どのように調査が進展するのでしょうか?

かなり強引な調査が行われたようですね。

突然税務署が来ても、取引先と重要な打ち合わせ等があれば、当然、調査日を後日に繰り延べてもらうことは可能です。事情を丁寧に説明し状況を伝えれば理解してもらえるはずです。

あいさつもそこそこに現況調査(机の中やキャビネットの中を調査官自ら調査をすること)をするのは、あまり現場ではないことでレアケースと言っていいものです。推測ですが、調査官が目当てとする具体的な資料があり、それが事務所の机の中やキャビネットに保管されていると確信を持っていたものと思われます。その背景としては、従業員やその他の関係者から貴社が脱税している旨の通報が、具体的な裏帳簿などの保存状況とともに税務署にさなれ、その通報に基づいて調査が行われたのではないかと思います。調査官は、まずはその通報で知らされた裏帳簿などの資料の把握に努め、最初に事務所内の現況調査をしたのでしょう。

いずれにせよ、過少申告を行っていたということですが、税務調査立会専門の税理士(プロ)に依頼し現状を分析させ、実際にどの程度の過少申告が生じているのか、また、想定する税務署からの指摘に対して主張すべき根拠や法令の準備など、しかるべき税務調査への対応方針を定めて調査官と交渉していくのがベストではないかと考えます。税理士の立会いがないと過大な追徴税額が生じる可能性が高く、また、立会う税理士のノウハウがなければ十分にクライアントを守ることはできません。

全国対応・緊急案件対応

神戸を中心に大阪、東京、名古屋に国税OB税理士を配置しています。

地域によっては遠距離移動を伴いますが、全国の税務調査に対応します。

また、調査官が突然、無通知でやってきた場合や既に調査が始まっている場合などの緊急案件にも年中無休で対応しています。とりあえずご一報ください。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
税務調査対策が万全

専門性の高い国税職員経験を
活かした万全な対策。