税務調査では調査官はどういったところを見てくるのでしょうか？

まずは、事業概況についてヒアリングが行われます。

どんな業務を行っているか、ライバル社はどこか、主な得意先はどこか、どんな原価が生じるか、外注先はどこか、利益率はどんなものか、従業員は何人いるか、タイムカードはあるか、勤怠管理はどうしているか、儲かるシーズンはいつか、見積書はあるか、銀行取引はどこか、経理担当は誰か、資金管理は誰が行っているか、最近購入した資産はあるか、代表者との貸借関係はあるか・・・・・まぁヒアリング内容は調査官によってさまざまです。

一通りヒアリングが終わったら、帳簿調査に入ります。黙々と帳簿や関係書類を検討する調査官もいれば、「この請求書の売上はいつ計上されていますか？」「この見積書は成約しなかったのですか？」などと帳簿などを見ながらいろいろヒアリングして調査を進める調査官もいます・・・これもまた調査官によってやり方はいろいろです。

手元に効果が見込まれる「資料せん」がない場合は、売上・原価（期ずれ、棚卸し、売上除外、架空原価）→人件費→経費の順番で調査を進めるのが一般的です。

否認パターンを熟知している調査官はひらめきが鋭く、ヒアリングも的確に展開します。調査官の調査の力量はピンキリです。ベテランだから調査が上手いとも限りませんし、若いから下手とも限りません。OB税理士は調査官の力量を評価するのに長けています。