税務署職員に会社の情報を公開されて困っています

先日、当社に対し法人税の調査が行われました。税務調査は当社の従業員が使用するスタッフルームで行われました。私が立会いの途中で得意先との連絡のため30分ほど中座したところ、その間に調査官は、何も言わずに勝手に昼食のために外出していました。その際、総勘定元帳や決算書など調査のために提示した資料をスタッフの昼食を食べるテーブルに置いたままの状態で出ていったため、スタッフルームに入ってきた従業員が総勘定元帳や決算書などの書類を見てしまい、会社の財務(資産・負債)状況や役員報酬などが露見してしまいました。社員との信頼関係も崩れてしまい、大変困っています。

税務署に責任を追及できないでしょうか?

今回の結果を招いた責任は双方にあると考えられます。

○ 税務職員の責任

 守秘義務とは調査先で知り得た情報を外部の者に漏えいすることを禁止しているものであるところ、今回の情報漏えい先は社内の従業員に対してのものでありますので、今回の税務職員の行動は守秘義務違反に該当しません。ただ、配慮が足りなかった面はあったと思います。書類をそのままにして外出してその書類が紛失したらどうするつもりだったのでしょうか・・・。この場合、最後に書類を見ていた調査官の責任が追及されます。悪意の納税者であれば作為的に被害者を装うことも考えられ得ます。

○ 貴社の責任

 まったく誰も調査に立会っていない状況を作ったのは調査対応としては良くないことです。調査官が昼食時に外に出ることは常識的に予測できます。たとえ代表者が仕事の関係上その場にいることができなくても、その場から調査書類をいったん引き揚げることを他の社員に指示する等、その対応は会社側がケアすべきであったと考えます。その調査室として使用したスタッフルームを終日出入り禁止にする措置も取れたかもしれません。税務職員を昼食時に放置して書類がそのままその場に置かれていたのはある意味仕方ないことではないでしょうか。

全国対応・緊急案件対応

神戸を中心に大阪、東京、名古屋に国税OB税理士を配置しています。

地域によっては遠距離移動を伴いますが、全国の税務調査に対応します。

また、調査官が突然、無通知でやってきた場合や既に調査が始まっている場合などの緊急案件にも年中無休で対応しています。とりあえずご一報ください。

税務調査の立会いは
年中無休、土日祝対応
緊急案件OK

渡邊の写真
元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
  • 税務署から税務調査に関する連絡があった
  • 調査官が突然、無通知でやってきた
  • 既に調査が始まっている場合

いますぐご連絡ください

  • 税務署から税務調査に関する連絡があった
  • 調査官が突然、無通知でやってきた
  • 既に調査が始まっている場合

お気軽にお問合せください

このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
税務調査対策が万全

専門性の高い国税職員経験を
活かした万全な対策。