税務署は売上が多い会社に調査に入るのですか?

税務署は売上が多い会社に調査に入るものですか?

私の勤務する会社は、過去は売上が多くてよく税務署が調査に来たそうです。

近年は売上が減少し、上司が「今はウチの会社は売上が少ないから税務署も来ないよ。売上が多い時は、税金(追徴金)が取れると思って税務署が来るんだよね」と言っていました。

税務署は売上が多い会社にばかり調査に入るのですか?

売上が少ないと来ないのでしょうか?

税務署が調査に入る会社を選ぶ基準はさまざまですが、定期的な調査(通常3~5年程度)として調査先が選ばれるのがほとんどです。
その他、特別な情報(通報や税務職員が収集した情報)を解明するためにその情報の対象会社が選ばれることも有ります。また、年度ごとに重点調査業種が設定されていますのでそれに該当する業種も選ばれる可能性が高くなります。
売上規模の多寡も多少は考慮に入ります。やはりおっしゃる通り好況な会社は脱税動機も働きやすく、税務調査の効果(指摘金額が大きい)が期待できるからです。ただ、売上が少ない会社に税務調査が入らないことはありません。

 

 

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
税務調査対策が万全

専門性の高い国税職員経験を
活かした万全な対策。