売上除外が発覚する理由

税務調査が行われると、本来「売上」に計上すべきものを意図的に計上せず、「売上」を過少に計上していた場合、簡単にそれを見抜かれると聞きます。

個人的経費が含まれていて、この経費は認められませんというのはイメージできるのですが、帳簿に計上されていない「売上」があるということはどのようにしてバレてしまうのでしょうか?

売上の除外は脱税の典型的なパターンで、売上だけを除外する場合、経費(売上原価)はそのまま計上しているわけですから、どうしても不自然な部分が出てきます。

 例えば、建設業の場合で工事A及び工事Bがあったとします。

工事Bの売上を除外しようとすると、その工事にかかった原価を工事Aで支出したように仮装しなければいけません。すると、工事Aには2件分の原価が計上されることになり、不自然に原価が膨らみますから、当然調査官は目をつけます。よくよく原価を調べていくと、外注費の請求書に「納品場所B」と記載されている明細が把握されます。そうすると調査官は、「Bの現場の売上げはどこに計上されていますか?」と質問してきますよね・・。

仮に、調査してなお不明確な点が解明できなければ、反面調査を実施します。つまり、外注先などに裏をとりに行くわけです。「Bという現場で作業をされているようですが、その関係資料をすべて提示してください」と・・。反面調査を受けた側は、税務署とへたにもめたくないので、調査に協力します。そこで調査法人からの工事Bの発注書や契約書、決済口座などが把握され、工事Bという案件が存在したことが発覚します。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
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