税務署は、世の中の様々な取引情報を収集し、それを税務調査に役立てています。
その収集し、管理している取引情報を「資料せん」といいます。
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「資料せん」の中でも特に「重要資料せん」は、不正行為の端緒を把握するための有効な情報です。
「重要資料せん」を作成する職員が活用先の申告内容を確認し、脱税の裏づけを取った上で資料化するからです。
例えば、調査官がX社に税務調査した際に、仕入先のY社へ支払う仕入代金をY社の社長であるyの個人口座に振り込んでいた事実を把握した場合、Y社の申告内容等からX社との取引が確認できなければ、Y社における売上除外が想定されます。
この場合、調査官は、Y社を活用先とした「重要資料せん」を作成します。
「重要資料せん」の様式はふちが赤いので内部的に「赤紙」と呼ばれています。
「赤紙」をもって調査官が調査に来たときはすでに不正計算がほぼ把握されている状態であり、それを確認しに来たと考えていいでしょう。
「重要資料せん」は活用効果が高いため、それを作成した調査官の手柄として内部的に評価されます。
また、実際に「重要資料せん」が活用されたことにより大きな課税事績として結実した場合は、その作成者は更に表彰されることもあるのです。
恐るべし「赤紙」ですね・・(笑)
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