減価償却の性質について

減価償却の性質について質問です。

減価償却とは会計上、その会社の資産状況の実態を表すためにあるものと考えています。

例えば、ある固定資産を購入したとして、購入代金である現預金は減るけれども、その分、固定資産が増え資産全体としては目減りしない。だけど現預金と違って固定資産は経年による価値の消耗があるからそれが費用=会社から出ていく資産に相当し、それが帳簿上減価償却費として記録されるという考え方です。この考え方は妥当でしょうか?

 

減価償却=会計上のテクニックのように考えることもあるようですが、減価償却はあくまで資産の実態を表すための道具であり、一義的には正確なBSを作成するためのものと考えますが、いかがでしょうか?

減価償却資産は、利益を稼得する資産として事業の用に供され、使用の度合いや年数により劣化していく。この資産としての劣化分を当期の費用として認識し、収益と対応させ当期の利益を算定する。それを会計的に反映させたのが減価償却の処理ということになろうかと思います。おおむねご質問に書かれた趣旨と同じ意味ですが、BSとPLは表裏一体であり、主従の関係にはありませんので、減価償却は実態に即した資産状況、適正な期間損益の算定の両面に重要な役割を果たす会計処理だと考えます。

また、減価償却を使った財務上のテクニックが全無いわけでもありません。
たとえば太陽光発電やレバレジッド・リース(アット・リスクルールの導入により以前ほど節税効果はなくなりましたが)など節税用に減価償却費を活用するケースもあります。
 

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

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