税抜金額を税込額として会計ソフトに入力してしまった・・・

私は、会社の経理を担当しています。

会計ソフトの入力に関してですが、消費税額を「税込」か「税抜」のどちらを採用するか選択するようになっているところ、私は全くそれに気づかず、「税込」に設定していたにもかかわらず、税抜の売上高を入力していたことが判明しました。つまり、税込108円の売上げを税込100円として、売上高を低く入力していたことになります。この状態が2年間継続しており、どのように対処したらよいのか途方に暮れています。どうしたら良いでしょうか?

ご質問の内容に疑問点があります。

「税込」を選択されていたということですので、本来、(借方)売掛金 108 (貸方)売上 108 となるところ、売上を100で計上してしまい、(借方)売掛金 100 (貸方)売上 100 と処理していたことになります。そうすると、実際の入金額(108)と売掛金(100)が一致しません、すなわち資金回収時に消費税分の貸借不一致が生じます。無理やり帳簿に合わせると簿外の売上回収金8が発生します。税務調査でいう売上除外ですね。いずれにしてもこの状態が2年継続していた理由が気になります。通常ありえないことです。

善後策としては、法人税及び消費税の正確な課税標準と税額等を再計算して、「修正申告」あるいは「更正の請求」を行うことです。前期までの誤りをきれいにリセットしたうえで当期の会計-税務処理を進めていくべきでしょう。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

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