役員報酬ゼロ、期末に多額の売上発生・・・決算対策は可能?

当社は3月31日決算の零細企業です。
昨年の4月に株式会社を設立し、今年の3月に最初の決算になります。
私と妻の二人の役員で会社を経営しています。
当期の売り上げはほとんど見込んでなかったので、役員報酬もゼロにしていました。

ところが、3月に約300万の売上見込が出ており、翌4月の中旬に支払われる予定です。

仕入れもほとんどなく、このままだと丸々税金がかかってしまいます。そこで、経費を使いたいのですが、手持ちの資金もがなく、4月の入金までまとまったお金がありませんので経費の積み増しも困難です。

ちょろちょろとした経費はありますが、大きいものはありません。
なにかよい対策はありますでしょうか?

本来、期首の株主総会で役員報酬を確定し、毎月その確定額を支払うこととなりますが、当期はそれがなされていない状態ですね。
それなりに会社の経営マネジメントを1年間してきてそれが3月の売上300万円を稼いだわけです。それなりの報酬が計上されるのが本来の姿だと思いますが、今さら期首まで遡及して役員報酬を支払ったことにするのは、ルール違反であり、税務調査でその遡及支給が発覚すれば、その損金性が否認されるばかりか重加算税等のペナルティを受けることになります。かなり危険な税務リスクを負うこととなります。

4月の得意先からの入金をあてに決済する費用等を当期に未払計上することは可能です。いずれ購入予定のある資産やサービス等があれば、その購入を計画するのもいいでしょう。ただ、節税のためにお金を使うのは本末転倒です。

あるいは、相手のある話なので可能かどうかわかりませんが、納品を翌期(4月以降)に調整することはできないのでしょうか?当期の費用の計上の水増しが不可能とした場合、収益の認識時期を繰り延べる手立てしか残っていません。

ただ、くれぐれも事実関係を仮装するような行為は禁物です。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
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