商社が法人税をほとんど納めていないのはなぜ?

大企業の法人税について質問です。

三井物産は税引前利益に対して5.5%、三菱商事は5.8%(2008年から2012年の5年間の実効法人税率)の法人税しか納めてないそうですが、大企業なら通常25%は払わないといけないはずですよね?
なぜこういうことが起こるのでしょうか?

商社は、全世界で稼いだ利益のうち外国で稼いだ利益の割合が高いからです。

法人が外国で利益を稼ぐと、その利益が生じた国で法人税を納めなければなりません。一方、日本の法人税の計算上、その外国で稼いだ利益については日本でも課税されるものとして、すなわち全世界の利益について日本でいったん税額を算定し、その税額から外国で納めた法人税を差し引くことにより最終的な日本における法人税額を計算することになります。これを「外国税額控除」といいます。

商社などは全世界で稼いだ利益のうち外国で稼いだ利益の割合が高いものですから、外国税額控除の額が大きくなりますので、結果的に日本に納める法人税額が全体の利益に比し少なくなるのです。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

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