ロイヤリティをもらってないけど大丈夫?

当社は製品(機械)の基幹となる部品(当社が開発したもの)を海外の会社(資本関係はありません)へ売ります。
海外の会社はそれに台や枠などを取り付けて完成品にして外部へ販売します。
契約上、その完成品には当社のロゴを入れて販売することとなっています。
契約は「加工して販売することを許諾する」というものです。
代金は部品代のみ受け取り、ロイヤリティは請求していません。
別に許諾料やロイヤリティの類いを貰わないことで問題は生じないでしょうか?

恐らく現地での完成品に仕上げる工程は単純な作業で、貴社が輸出する部品こそがその完成品の主要な機能を果たしいるのだと思われます。自社ブランドの製品を外部に製造させる場合、一般的には、不良品が販売されると自社のブランドに傷がつくため品質管理を徹底しますが、お尋ねのケースではそれをされていないようですね。

話はそれましたが、結論的にはロイヤリティを徴さなくても、「なんら問題ない」と思われます。

国際課税上、問題になるのは、取引価額をコントロールしうる関係にある会社間における取引です。すなわち、親会社と子会社の取引です。これが独立企業間価格より高い又は低い価額で取引がされた場合、それにより所得が減少することになる国の税務当局は「移転価格税制」により取引価額を独立企業間価格に修正することになります。

お尋ねの事例の場合もともと資本関係のない会社間の取引ですので、正当な市場価額で取引がなされたものとして扱われます。

貴社のロゴを使用させているのは、その機械の機能を果たす製品のブランドを、経営戦略上グローバルで独占したいのでしょう。

全国対応・緊急案件対応

神戸を中心に大阪、東京、名古屋に国税OB税理士を配置しています。

地域によっては遠距離移動を伴いますが、全国の税務調査に対応します。

また、調査官が突然、無通知でやってきた場合や既に調査が始まっている場合などの緊急案件にも年中無休で対応しています。とりあえずご一報ください。

税務調査の立会いは
年中無休、土日祝対応
緊急案件OK

渡邊の写真
元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
  • 税務署から税務調査に関する連絡があった
  • 調査官が突然、無通知でやってきた
  • 既に調査が始まっている場合

いますぐご連絡ください

  • 税務署から税務調査に関する連絡があった
  • 調査官が突然、無通知でやってきた
  • 既に調査が始まっている場合

お気軽にお問合せください

このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
税務調査対策が万全

専門性の高い国税職員経験を
活かした万全な対策。