「為替換算調整勘定」とは?「為替差損益」とはちがうの?

「為替換算調整勘定」とはどのようなものでしょうか?

「為替差損益」とはまた異なるものでしょうか?

 

「為替差損益」は、自社の損益計上時のレートと決済時の為替レートにより生じる損益項目であり、「為替換算調整勘定」は、海外子会社などの財務諸表を連結財務諸表に取り込む際に生じる貸借対照表上の貸借差額として生じる純資産項目に該当します。

外貨建ての取引の売上金額や仕入金額の円換算は、為替予約がある場合を除き、原則として売上げや仕入れとして計上する日の電信売買相場の仲値によることとされています。このため、これらの売上金額が入金された場合や、仕入金額を支払った場合には、売上げや仕入れに計上した日と実際に円貨で決済した日との為替レートの差による損益が発生します。この損益が「為替差損益」に該当します。

一方、「為替換算調整勘定」とは、在外子会社等の財務諸表を親会社の連結財務諸表に取り込む際の換算手続において発生する、決算時為替相場で換算される資産および負債項目の円貨額と取得時または発生時の為替相場で換算される資本項目の円貨額との差額のことをいいます。このように為替換算調整勘定は、在外子会社等の貸借対照表項目の円貨への換算手続の結果発生し、在外子会社等の経営成績とは無関係に発生するものであるため、純資産の部の独立項目として累積することになります。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
税務調査対策が万全

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