人工知能(AI)への期待と恐怖

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
公開日:2016年6月10日

近年、人工知能(AI=Artificial Intelligence)の目まぐるしい進化が遂げられています。

先日、グーグルの英子会社ディープマインド・テクノロジー社の開発した、囲碁の人工知能「アルファ碁」(Alpha Go)が、世界で最高峰の韓国の棋士イ・セドル九段と、賞金100万ドルをかけて対戦しました。結果は、「アルファ碁」の4勝1敗の圧勝でした。

勝因は、人間の脳の神経回路をまねた「ディープラーニング(深層学習)」と呼ぶ最先端のAI技術なのだそうです。今まではデータの分析方法をあらかじめ人が考えて組み込んでいましたが、深層学習ではコンピュータが自ら試行錯誤をして学習し、直感や勘も交えて判断する人間の脳の働きに近い「知能」を持つことにより、自らがデータから特徴を突き止めることができるのです。

今はまだ開発会社や研究機関で試験的にその能力を試している段階ですが、いずれは間違いなくもっと身近に日常的な生活の中に人工知能が使用される日がやって来るはずです。

人工知能が、作詞や作曲、執筆などを手掛け、ヒット曲やミリオンセラーの小説を生む可能性も大いにあるのではないでしょうか。
企業の経営判断や、裁判官の判断など高度な判断力を要する領域も人工知能が大きく関わることも考えられます。

判断の絶対力で人工知能が勝り、人間の力は遠く及ばないのが当たり前の世界になってしまえば、人間が自己研さんにより自己を高めようとするモチベーションがなくなります。それが怖いですね・・・。

そう考えると、私ども税理士業も含め、弁護士、会計士、司法書士など専門領域でサービスを提供している士業も安穏とはしていられません。人工知能にとって代わられないサービスのあり方を真剣に考えなければいけない状況がそのうちやって来るかもしれません・・・。

実は、この人工知能・・・知能を持つだけに制御方法も難しいようです。

昨日の新聞に、前述のディープマインド・テクノロジー社と英オックスフォード大学の研究者との研究グループが人工知能の暴走を防止するための「非常停止ボタン」の開発を進めている記事がありました。
人間の指示に従わなかったり、人間に危害を加えようとしたりする場合に、その行動を強制的に停止・変更するプログラムを人工知能に組み込むのだそうです。

ただ、そのプログラムの組み込み方ですが、人工知能が「非常停止ボタン」を勝手に無効化しないように、あたかも自分で判断したかのように“だます”のがポイントらしいです。
しかも「すべてのAIを安全かつ簡単に停止できるかは不透明」と研究グループがコメントしているのだとか・・・

なんともうすら怖いはなしですね・・・

昔、「ターミネーター」という映画がありました。この映画は、人工知能がどんどん進化していった結果、自分の意思を持ち始め、人間を脅威とみなして人類に対して戦争を仕掛けることがテーマとなっています。こんなストーリーが、あながちフィクションじゃない世界がそこまでやってきているのかもしれません。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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