贈与税の１１０万円の基礎控除は、贈与する側の基準、それとも、受取る側の基準？

　 贈与税は、一人の人が1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から基礎控除額の110万円を差し引いた残りの額に対してかかります。したがって、1年間にもらった財産の合計額が110万円以下なら贈与税はかかりません（この場合､贈与税の申告は不要です。）。

　すなわち、贈与税の納税義務は、贈与を受けた側に生じます。したがって、基礎控除の110万円基準は贈与を受けた者について適用されます。
　例えば２人の別の人から１００万円ずつ合計２００万円の贈与を受けた場合は、基礎控除１１０万円を引いた残り９０万円分に贈与税がかかります。逆にある人が２人に１００万円ずつ合計２００万円を贈与したとした場合、いずれの人も贈与を受けた額が基礎控除額１１０万円未満ですから、贈与税はかかりません。