購入した住宅を専業主婦の妻と共有名義にした場合の贈与税の問題

通常は住宅ローンの債務者として住宅取得資金を負担する人が住宅の名義人になります。
頭金の出所となる資金の形成に係る負担が夫婦それぞれ同程度で、今後の負担も同額を予定していれば、共有名義になる場合もあります。

ご質問の場合、ご主人が住宅取得のための資金をご自身の給与などから全額負担し、その一方で住宅の名義を奥様と共有名義にしたとすれば、ご主人から奥様に贈与があったものとして扱われることとなります。

例えば、3,000万円の住宅を購入する場合、妻名義の預金500万円を頭金として支出し、残金2500万円を夫を債務者とする住宅ローンを組んで夫の収入から弁済する場合、当該住宅の所有割合を夫5/6（2500/3000）、妻5/1（500/3000）で登記すれば贈与の問題は生じません。