給与が社長のポケットマネー

私は、年商5,000万円ほどの会社に勤務しており、毎月、手取り約10万円ほどの給与をもらっています。

ところが、経理担当者の話によると、その給与は会社の帳簿を通っておらず、社長のポケットマネーで支給されているそうです。給与明細もなければ、源泉徴収もありません。
半分が給与、半分がポケットマネーという他の従業員もいます。

なぜこんなことをするのでしょうか?
給与として支給したほうが得だと思うのですが・・・何らかの節税になるのでしょうか?

ポケットマネーから支払われた給与は会社の費用になっていませんから、節税には役立たないことになります。

意図は不明ですが、例えば、大掛かりな脱税をする場合、売上を除外するだけでなくそれに見合う仕入れや経費も計上しないことがよく行なわれます。これは、売上だけ抜くと仕入れに見合う売り上げが計上されていないことが税務調査で発覚するから、売りと仕入れを両方抜くわけです。

貴社も税務的には従業員はほとんどいない弱小会社のふりをしているのかもしれませんね。

脱税行為をしている可能性が高いと思われます。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
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