建設業者が行う不正計算について

建設業を営む会社の経理を担当しています。

お恥ずかしながら、当社はオーナー社長によるワンマン経営のため、社長の指示によりいろいろな不正計算を行っているのが実態です。

そこで質問なのですが、一般論として建設業者が行う不正計算の動機とはどのようなものなのでしょうか?また、その動機を実現するために具体的にどのような不正計算がなされるのでしょうか?

建設業において行われる不正計算の動機はさまざまですが、大きく類型分けすると次のように区分できるのではないかと考えられます。そしてそれぞれの目的(動機)を達成するために行われる不正計算の手口は異なってきます。
・    経営者の個人的な蓄財のためや遊興費などの捻出のための不正計算
→ 「売上除外」や「架空外注費」など
・    税金の過少申告や、利益の平準化(対「銀行」、対「経審(経営事項審査)」)のための利益の繰延べ
→ 「売上の繰延べ」や「原価の付け替え(未成工事原価→完成工事原価)」など
・    受注工作資金、受注者礼金、近隣対策費など領収書の入手が困難な資金の捻出
→ 「架空外注費」など
・    発注者からの要請による不正加担
→ 「架空売上」と「架空外注費(キックバック資金)」のセットなど
また、公共工事の入札参加企業は、「経審(経営事項審査)」の評点が下がると欠格要件に該当し入札参加資格がなくなる場合があるので、それを逃れるために自社の利益を過大に計上する粉飾決算が行われるケースも見受けられます。

 

全国対応・緊急案件対応

神戸を中心に大阪、東京、名古屋に国税OB税理士を配置しています。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
税務調査対策が万全

専門性の高い国税職員経験を
活かした万全な対策。