税務署の職員は仕事でキャバクラやソープに行く?

税務署の職員は仕事でキャバクラやソープなどに客として行くと聞きました。
それって本当ですか?
男性職員がそのような所に調査という名目で行くことがあるのなら、女性職員も同じようにホストクラブなどに調査に行くのですか?

税務職員が内偵調査のため、風俗店に客として入ることはあります。

伊丹十三監督の「マルサの女」でもソープランドに税務職員が潜入するシーンがありましたがまさにそのイメージに近いです。

内偵調査とは、調査が予定される主に現金商売を行っている店に客として職員が入り、その店の状況をいろいろ観察し、調査に役立つ情報を収集することをいいます。例えば風俗店に内偵調査が行われた場合、客の入店状況、料金プラン、部屋の数、サービスを提供する女の子の数、従業員の数、サービスを受ける時の消耗品の種類・使用料、支払時にレジを使っているかどうか、領収書を発行するかどうか、領収書に印紙は貼ってあるかどうか・・・などを確認するのではないかと思われます。また、サービスを受ける際に女の子と雑談しながら、報酬はどういう形でもらっているか(客ごと又は時給)、源泉税は引かれているかなどを聞くこともあるかもしれませんが、あまりに聞きすぎると身元がばれてしまうのでその辺りのさじ加減も必要となっていきます。

以上の情報を収集して頭の中に入れ、それをもとに店から出て内偵調査のレポートを書かなくてはいけませんから、なかなか楽しむ余裕はないのでは・・・と思います。

女性職員が、内偵調査でホストクラブに入ることも実際にあります。

なお、内偵調査費用は予算として各税務署に毎年一定額が割り当てられています。

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元国税調査官の税理士:渡邊 崇甫
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このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
これまでの経歴
  • 国税局 調査第一部 国際調査課
  • 国税局 調査第一部 特別国税調査官
  • 国税不服審判所(本部)
著書

元国税の税理士だから
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