1回目の養老保険(ドル建て養老)
2015年7月、従業員の退職金を目的に養老保険に加入しました。
加入当時の年齢が38歳の従業員のケースをご紹介します。
加入時期 | 2015年7月 |
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年間保険料 | 1090.89米ドル |
総支払額 | 25090.47米ドル |
払込期間 | 従業員が60歳になるまで(23年間) |
返戻金 | 30,000米ドル |
返戻金受け取り時期 | 2038年 |
返戻率 | 119.56% |
返戻金受取人 | 会社 |
目的 | 従業員の福利厚生 |
特徴 |
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評価 | 3 |
実際の証券がこちらになります。
受け取りたい金額に合わせて保険料が決まる
当社では、満期の返戻金を約300万円となるように保険料を設定しました。
300万円というのは、加入時点で300万円分の働きがあったわけではありませんが、先々を踏まえて投資をしました。
満期受取金は掛けた金額より上回る
従業員が60歳になる頃には、掛けた金額よりも受け取れる金額が上回ります。
この従業員のケースでは、加入当時の年齢が38歳、60歳になるまでの23年間で返戻金は119%になる予定です。
養老保険の特徴は保険料の1/2が損金
従業員が退職する際に、満期を迎えた返戻金を退職金に充てる予定です。
返戻金の受け取りを「従業員本人」か、「会社」にするかで損金性が変わります。
満期保険金の受け取り | 損金性 |
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従業員 | 全額損金 |
会社 | 1/2損金 |
従業員の退職時期はまだ先でしたので、そのときの会社の状況はわからないこともあり、最悪のケースも想定し、満期を迎えたら会社に保険金が入り、それを退職資金にあてる方法を取りたいと考えました。
そのため、当社の場合は1/2損金となりました。
保険料、保険金はドル建て
ドル建ての保険では、為替の影響を受けて毎月支払う保険料や受け取る保険金金額が変動するようになります。
支払う保険料は円高が進めば少なくなり、円安では多くなります。
なお、受け取る保険金も同じことが言えます。
ドル建てを採用した理由は、通貨のリスク分散です。
この保険へ加入した3ヶ月後にも養老保険へ加入しましたが、そちらは円建てにて加入しました。
実際の保険料と返戻金
この保険に加入したのは2015年7月です。
この従業員が満期返戻金$30,000を60歳に受け取るには、年間の保険料は$1090.89となりました。
23年後には、元本の119.56%($30,000)になる予定です。
税理士が解説する、養老保険の節税効果
渡邊 崇甫
税理士の渡邊です。
ドル建て養老保険への加入による節税効果について解説いたします。
この保険の年間保険料は、$1090.89です。
保険料は、半分損金となります。
実際に支払った保険料金額と損金計上額は以下のとおりです。
保険料 | 実際払った保険料 | 損金計上額 | |
---|---|---|---|
1年目 | (2015年7月)$1090.89 | 135,270円(1ドル124円) | 67,635円 |
2年目 | (2016年)$1090.89 | 115,253円(1ドル105円) | 57,626円 |
3年目 | (2017年)$1090.89 | 124,645円(1ドル114円) | 62,322円 |
4年目 | (2018年)$1090.89 | 124,100円(1ドル113円) | 62,050円 |
5年目 | (2019年)$1090.89 | 118,252円(1ドル108円) | 59,126円 |
合計 | $5,454.45 | 617,520円 | 308,759円 |
なお、養老保険は全従業員の加入が原則となりますので、従業員の人数に合わせて節税できる金額も多くなります。
退職金受取時の税金と手元に残るお金
満期保険金を従業員が退職金として受け取った際、いくら手元に残るか税金のシミュレーションをしてみます。
(*従業員の退職金は、この保険以外にも中退共、特退共等で準備していますので、実際の金額とは異なります)
この保険により、従業員は退職金として$30,000を受け取れることになります。
退職金受取時には所得税が発生しますが、控除があります。
控除額の計算方法は以下のとおりです。
- 勤続年数20年以下の控除額
40万円×勤続年数
※この計算の結果、80万円未満なら、控除額は80万円 - 勤続20年以上の控除額
800万円+70万円×(勤続年数-20年)
サクセスフューチャーの従業員は……
2007年入社→退職時(60歳)2037年なので、勤続年数は30年。
よって、勤続年数20年以上にあたります。
800万円+70万円×(30年-20年)=控除額1500万円
控除額1500万円 > $30,000なので、税金はかかりません。
つまり、$30,000全額が手元に残ることになります。
この保険への加入により従業員に期待できる効果
渡邊先生、ありがとうございました。
この保険に加入したことによって、すぐに従業員の行動に変化が表れたかといえばそうではありません。
当社では、この保険以外にも、複数の投資を従業員に行ってきました。
いい結果がでていないときこそ、従業員の状況や心境を考え、頑張りたくなる環境を先に差し出してきました。
現在、それらの積み重ねが、感謝と信頼関係を生み、従業員から高いパフォーマンスが得られることにつながっていると感じます。
当社が従業員に行ってきた投資の積み重ねを一部、紹介いたします。
- 2008年:特退共
- 2008年:中退共
- 2014年:傷害保険
- 2014年:収入保障保険
- 2015年:1回目の終身保険
- 2015年:2回目の終身保険
- 2015年:ドル建て養老保険(本ページの保険)
- 2015年:養老保険
- 2015年:医療総合保険
それによる従業員1人あたりの保障は次のとおりです。
- 退職金:約4640万円
- 通院1日2000円
- 入院1日1.5万円
- 手術10万円
- 先進医療費補填2社
- 放射線治療10万円
- 死亡保険5340万円
- 重度障害、高度障害4140万円
ご紹介したのは一部となります。
上記以外にも、従業員に期待をし、「もっと高いパフォーマンスを発揮したくなる動機づくり」をしてきた当社の経験をお話できますのでぜひご相談ください。
1回目の養老保険(ドル建て養老)への評価
当社では、2019年7月1日の時点で、この投資に対して「3点(5点満点)」と評価しています。
なお、点数は評価する時期によって変わることがあります。
それは節税商品に対する知識、会社の状況(創業期、成長期など)、商品によっては為替の変動などが影響することがあるからです。
よって、商品の特性だけで判断するのではなく、会社の状況などを踏まえて投資すべきではないかと考えています。
当社が「3点」という評価をした詳しい背景や、状況に応じた判断に対する考え方をお聞きになりたい場合は、お気軽にご連絡ください。
当社が投資したほぼ全ての商品の情報提供者であるパートナー企業から詳しい説明を受けられるよう手配いたします。
この評価の背景を聞きたいサクセスフューチャーは61以上の商品への投資実績あり
2008年以来、100万円からできるLED照明事業をはじめ、保険や民泊、航空機など、さまざまな節税商品に累計10億1464万円を投資してきました。
当サイトでは、継続的に成果を出している商品のみを紹介しています。
投資実績を時系列で紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
お問い合わせ売り手の情報ではなく、体験談の紹介
私達は節税商品の販売者ではありません。
経験に基づいた、節税に役に立つ情報提供と、課題解決の提案をいたします。
当社が節税の必要性に迫られたとき、節税情報をいくら探しても「売り手」の情報しか見つかりませんでした。
そのため、投資には相当の決断が必要でした。
幸い、ほとんどの投資はうまくいきましたが、失敗した例もあります。
「この体験談を紹介すれば、節税が必要な企業さまにきっと喜ばれる」と考えたのが、このサイトを作った理由です。
当社がどんな目的で何に悩み、どんな投資をし、うまく節税できたのかをお伝えしますので、お気軽にお問い合わせください。