4回目のマイニングマシンへの投資

公開日:2021年5月1日 最終更新日:2022年11月1日
この投資は、2022年10月に完了しました。

当社は、2021年4月に仮想通貨マイニング事業に投資しました。
具体的には、マイニングマシンへの投資となります。

2018年から2021年にかけて4度にわたって投資した4回目になります。

投資時期 2021年4月
投資金額 520万円
※マシン代:100万円×5台
※即時償却に必要な申請費:20万円
ランニングコスト
  • 電気代:月額10万円
    (2万円×5台)
  • 管理費:毎月実績に対して20%
年間利回り(見込) 30.90%
回収予定 3年4ヶ月
特徴
  • 収益目的
  • 即時償却
評価 星22

こちらは、当社が購入し実働しているマイニングマシンです。

当社が購入し、実働しているマイニングマシン

4度の投資の背景

当社はこれ以前に、マイニングマシンに3度投資した経験があります。

1回目では、採掘量が期待していた量に届かず毎月のランニングコストが持ち出しとなった経験をしました。

今回は1回目と同じ「採掘の実績に応じた回収」になりますが、投資した理由は以下のとおりです。

当社は一貫して仮想通貨の将来性に期待をしています。

短期的には乱高下することがあっても、仮想通貨の誕生からの推移を見ると上昇傾向にあること、認知度も広がるにつれてまだまだ上昇すると考えています。

今回、節税パートナー企業から紹介を受けたマイニング事業者は、以前中国の大手グループ会社とマイニングで業務提携して実績をあげていましたが、中国で規制されたことで日本企業と提携してマイニングを行っています。

採掘するのは「Zcash(ジーキャッシュ)」というコインで、取引情報の閲覧などプライバシー情報に対して秘匿性を持つ技術が盛り込まれており、一般的な仮想通貨と異なる点がありました。

この点で注目されていて、将来性に期待を持つことができました。

採掘量に関しては、事業者からマシン1台あたり0.16 Zcash/日が見込めると説明されました。

実績データから0.2 Zcash/日以上を安定的に採掘できていて、管理費の支払いを含めて提案された内容で試算をすると採算を見込めると判断し、投資を決めました。

投資額のポイント

投資額を決定するうえでコストとなる電気代にも注意を払いました。

中国でのマイニングが多かった理由は、電気代が安いことが挙げられますが、停電によって採掘できないリスクがありました。

日本では停電リスクは低いものの、電気代が高いという特徴があります。

契約時点では、電気代は月2万円の固定ですが、卸電力市場の価格高騰があればそれに伴い値上がりする可能性があると考えました。

以上のような要素を踏まえ、投資金額は固定収益を受け取ることができる2回目と3回目の投資の1/2の500万円としました。

また、「採掘の実績に応じた回収」となりますので、電気代と管理費が収益を上回る事になれば運用停止や契約の変更を検討します。

なお、最低1年は稼働する契約となっていますので、検討する場合はその後になります。

マイニングマシンで収益を得るスキーム

  1. 事業者よりマイニングマシンを購入する
  2. マイニングを委託する
  3. 掘れた分だけコインを受け取る
  4. 毎月、固定の電気代と掘れた量に対して20%分の管理料を事業者に支払う
  5. コインの合計数×相場のレートが収益となる

事業者からの提示内容

マシン代(1台) 100万円
見込採掘量(1台) 約0.16Zcash/日
電気代(1台) 2万円/月
管理費 毎月実績に対して20%

管理費は、「コイン」もしくは「その時のレートで換算した円」で支払うかの選択ができます。

収益について

収益は採掘した「Zcash」コインになります。

投資したお金は「中小企業経営強化税制」利用により即時償却

中小企業経営強化税制とは、設備投資の対して即時償却または税制控除が適用される制度です。

当社はこの制度を利用して即時償却をしました。
※2023年3月31日までの制度となっております。

なお、1回目の投資の際もこの制度を利用する予定でした。

決算の1ヶ月前に申請しようとしたところ、書類等の準備が到底間に合わないことが判明したため利用を諦めました。

今回は、前回の反省を踏まえて決算の3ヶ月前から進めました。

この手続にかかる費用は20万円となりました。

即時償却しない場合は、減価償却(5年)となります。

税理士が説明するサクセスフューチャーの事例と節税効果

渡邊 崇甫 国税局OB税理士
渡邊 崇甫

税理士の渡邊です。

マイニング事業について、当サイトを運営するサクセスフューチャーが投資した事例とその節税効果をご説明いたします。

投資をしたのは2021年4月になります。

投資金額
520万円(マシン代500万円+書類作成・申請代行費用20万円)
損金計上額
500万円(マシン代の全額)
節税額
170万円の法人税削減
※500万円×法人税34%

収益シミュレーション

渡邊先生、ありがとうございました。

受け取れる収益についてをご説明します。

当社の投資内容

投資金額 520万円
※マシン代+書類作成・申請代行費用
見込採掘量 約0.8 Zcash/日(0.16 Zcash×5台)
電気代 10万円/月(2万円×5台)
管理費 実績に対して20%
契約当時のレート
※2021年4月
12,000円

管理費はコインに手を付けず、現金で支払うことにしました。

シミュレーション

1ヶ月の採掘量
0.8×30日=24 Zcash…①
契約当時のレート
12,000円…②
1ヶ月の収益
①×②=288,000円/月…③
コスト
  • 電気代:100,000円…④
  • 管理費:288,000円×20%=57,600円…⑤
1ヶ月の利益
288,000円 - (100,000円+57,600円)=130,400円
年間利益
130,400円×12ヶ月=1,564,800円
年間利回り
30.09%
※1,564,800円÷投資金額520万円
回収が完了までの期間
520万円÷1ヶ月の利益(130,400円)=40ヶ月=3年4ヶ月

以上のシミュレーションにより、3年4ヶ月で回収できると考え投資しました。

回収状況

当社の回状状況について解説します。

2021年4月に投資をし、5月より稼働しています。

▼回収状況
採掘量(見込採掘量:24 Zcash) ランニングコスト(電気代+管理費)
2021年5月 24.72468475 Zcash 195,822円
2021年6月 32.81009848 Zcash 203,837円
2021年7月 37.09143965 Zcash 232,582円
2021年8月 36.78238292 Zcash 244,204円
2021年9月 31.80406987 Zcash 210,463円
2021年10月 30.75413643 Zcash 255,053円
2021年11月 26.98436577 Zcash 274,914円
2021年12月 24.74437759 Zcash 219,044円
2022年1月 23.09088797 Zcash 179,654円
2022年2月 19.91195466 Zcash 179,068円
2022年3月 17.59979825 Zcash 207,811円
2022年4月 17.52454109 Zcash 184,331円
2022年5月 17.19320133 Zcash 171,890円
2022年6月 18.75305802 Zcash 236,506円
2022年7月 21.76278759 Zcash 206,654円
2022年8月 21.34259909 Zcash 208,197円
2022年9月 18.70551637 Zcash 196,686円
2022年10月 18.52398804 Zcash 196,787円
合計 440.10388787 Zcash 3,815,273円

2022年10月にマイニングの稼働を止めました

2022年9月は、18.7 Zashを採掘するために19万6千円のコストをかけたことになります。

つまり、1 Zcashあたりのコストが10,480円となります。

10月18日時点のZcashの相場は7,800円で、現金でZcashを買う方がお得でした。

マシンを稼働するほうが損な状況が続いたので、マイニングを停止することにしました。

このような状況になった理由は以下の3点です。

  1. Zcashの相場が下降したこと
  2. 採掘量が減ったこと(2021年7月の37 Zcash対して2022年9月は18.7 Zcash)
  3. 電気代が2022年5月より2.3万円/台から3万円/台に値上がりしたこと

再稼働について

新たに参入するマイニングマシンが高性能化したり、台数が増えるほど1台あたりの採掘量が減るそうです。

こちらは、Zcashの採掘難易度のグラフです。

Zcashのdifficulty

マシン稼働後、もっとも採掘できた2021年6~8月以降、難易度が上昇傾向にあります。

再稼働する際のポイントは、難易度、Zcashの相場、電気代の関連性になります。

たとえば難易度が今年の8月に記録した80Mになった場合、採掘量は約21 Zcash、電気代は約20万円になると予測できます。

その場合、1 Zcashを採掘するためのコストが9,523円なので、相場がそれ以上であれば再稼働する価値があると考えています。

今後、難易度と相場を見ながら再稼働を検討します。

この投資に対する考え方

当社が初めてマイニングマシンに投資したのは「イーサリアム」を採掘するもので、最終的に赤字でマイニングを終了しました。

ただ、終了時に15,000円だった相場が、現在は20万円以上になり黒字になっているので、Zcashも同様のケースになる可能性があると考えています。

もし、今後、より将来性に期待できそうな有望な仮想通貨があれば、そちらに交換することも検討します。

いずれにしましても、これからマイニングマシンへの投資をお考えであれば、このプランではなく当社が投資している5回目のマイニングマシンを検討されてはいかがでしょうか。

「1年未満で終える場合、99%の価格でマシンの買い取ってくれる」という特約がついているため、1年の利益の繰り延べとしても使えます。

詳しくは以下のページでご覧ください。

4回目のマイニングマシンへの評価

星22

当社では、2022年11月1日の時点で、この投資に対して「2点(5点満点)」と評価しています。

なお、点数は評価する時期によって変わることがあります。

それは節税商品に対する知識、会社の状況(創業期、成長期など)、商品によっては為替の変動などが影響することがあるからです。

よって、商品の特性だけで判断するのではなく、会社の状況などを踏まえて投資すべきではないかと考えています。

当社が「2点」という評価をした詳しい背景や、状況に応じた判断に対する考え方をお聞きになりたい場合は、お気軽にご連絡ください。

当社が投資したほぼ全ての商品の情報提供者であるパートナー企業から詳しい説明を受けられるよう手配いたします。

この評価の背景を聞きたい

サクセスフューチャーは61以上の商品への投資実績あり

2008年以来、100万円からできるLED照明事業をはじめ、保険や民泊、航空機など、さまざまな節税商品に累計10億1464万円を投資してきました。

当サイトでは、継続的に成果を出している商品のみを紹介しています。

投資実績を時系列で紹介しておりますので、ぜひご参照ください。

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