生命保険以外で、決算2ヶ月前でも可能な利益の圧縮方法を教えてください。

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
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決算月が2ヶ月後に迫っていますが、今月の売上が予想額を大きく上回りかなりの利益が出そうです。

何かいい節税方法はないでしょうか。

生命保険には加入済みですので保険以外での利益圧縮方法があれば教えてください。

かなりの利益とのことですが、節税したい金額はどのくらいでしょうか。

保険以外で決算直前でもできる、償却の大きいものをご紹介します。

  • 倒産防止共済
  • 航空機オペレーティング・リース
  • タンカーオペレーティング・リース

決算直前でも可能な商品の一覧とその特徴

▼クライアントが導入した商品の一覧

対象金額損金性目的
倒産防止共済240万円全損利益繰り延べ
航空機オペレーティング・リース3000万円~初年度50~70%償却利益繰り延べ
タンカーオペレーティング・リース
3000万円~初年度50~70%償却
利益繰り延べ

倒産防止共済

連鎖倒産防止を目的に作られた貸付制度です。

積立という特徴、掛け金が全額損金になることから、利益繰り延べに使うことができます。

最大掛金は20万円/月なので、年間で240万円まで繰り延べできます。

翌年1年分をまとめて支払うことができるので、決算直前でも240万円が圧縮できます。

また、解約時期がありませんので資金が必要になるまで繰り延べることができます。

航空機オペレーティング・リース

大手銀行の傘下の航空機リース会社に出資をし、賃料収入を得る事業です。

リース期間終了後には、賃料と売却金にて出資金額以上を回収します。

最低出資額は3000万円です。

出資金額に上限はなく、支払いは始めの1度きりです。

出資金額は、3年で償却でき、初年度は50?80%を損金計上できます。

なお、決算直前でも出資できますが、募集枠に限りがありますのでご注意ください。

クライアントの加入事例は以下をご覧ください。

タンカーオペレーティング・リース

航空機と特性はほぼ同じです。

こちらも最低3000万円からの募集です。

クライアントの加入事例は以下からご覧いただけます。