養老保険の満期が従業員の退職時期より早く来た場合、どう対応すればよいですか?

渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
- 詳しいプロフィール
公開日:
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養老保険に加入しています。払込期間を10年に設定したため、従業員の退職時期より先に満期を迎えることがわかりました。このような場合、どのような対応が考えられますか?
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満期返戻金を一度会社が受け取り、その後の使い方は会社の状況に応じて柔軟に判断できます。当社も同じ状況を経験しており、加入時の予定と異なる選択をした経緯があります。
なぜ満期が退職時期より早く来るのか
養老保険の払込期間は、従業員の退職時期に合わせて設定するのが理想ですが、以下のような理由で短めに設定するケースがあります。
- 資金を一度回収して次の投資に充てたい
- 将来の資金繰りへの不安から短期設定を選択した
- 他の保険・投資・借入との兼ね合いで長期の支払いが困難
などが考えられます。
満期後に取り得る主な選択肢
選択肢 内容 向いているケース 社内で保有・運用 返戻金を会社の資金として保有し、退職時に退職金として支払う 会社の資金繰りに余裕がある場合 新たな保険に再加入 返戻金を原資として退職時期まで新たな保険に加入し直す 退職時期まで長期間ある場合 別の退職金準備手段に組み替える 中退共・特退共など他の制度と組み合わせる 柔軟な設計に変更したい場合 当社の実例:予定を変更して次の投資へ
当社の2回目の養老保険は2025年に満期を迎えました。従業員はまだ48歳で、退職まで17年あります。
加入時は「満期後に返戻金を再度退職時期まで繰り延べる予定」としていました。しかし満期を迎えた時点で、この保険以外にも複数の投資を行ってきた結果、従業員から期待以上の成果が得られていました。
そのため返戻金は退職金原資に充てるのではなく、さらなる従業員への投資資金として活用することにしました。
まとめ
養老保険の満期が退職時期より早く来た場合、返戻金の使途は加入時に固定せず、その時点の会社の状況に応じて柔軟に判断することが重要です。当社の経験では、当初の計画通りにならなかったことが必ずしも悪い結果につながるわけではなく、状況の変化に合わせて最善の判断をすることが長期運用の現実だと感じています。
当社の養老保険加入の体験談は以下のリンクからご覧いただけます。
払込期間の設定・満期後の活用方法についてご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
