特退共と中退共を両方使って退職金を上乗せする方法を教えてください。

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
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中退共だけでは退職金の積立額が足りないと感じています。特退共と組み合わせて上乗せできると聞きましたが、具体的にどのように活用すればよいか教えてください。

両制度を併用することで、月額最大6万円・年間72万円を全額損金にしながら退職金を積み立てられます。

併用すると損金の上限が2倍になる

制度月額上限年間上限損金算入
中退共30,000円36万円全額損金
特退共30,000円36万円全額損金
合計60,000円72万円全額損金
どちらも全額損金のため、合計で年間72万円を法人の損金として計上できます。

積立額のシミュレーション(22歳入社・60歳定年の場合)

制度掛金/月積立期間受取額の目安
中退共30,000円38年約1,669万円
特退共30,000円38年約1,300万円前後※
合計60,000円
約3,000万円前後

※特退共の受取額は運営団体により異なります。あくまで目安としてご参照ください。

活用事例

中退共を基本制度として全従業員に適用し、正社員に対して特退共を上乗せする形が一般的な組み合わせ方です。2つを組み合わせることで、退職金の積立額を増やしながら毎年の損金を確保できます。

退職金制度の充実が採用・定着にどの程度影響するかは会社の状況によって異なりますが、従業員が長期的な安心を感じられる環境づくりの一手段として検討されるケースがあります。

まとめ

中退共と特退共の併用は、退職金の積立額と年間の損金算入額をともに増やせる手段です。ただし毎月の掛金負担が2倍になるため、会社の資金繰りとのバランスを踏まえた設定が重要です。無理のない掛金から始め、業績に応じて増額を検討するという使い方も有効です。

体験談は以下のリンクからご覧いただけます。

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