オペレーティング・リースの税務処理において、損金計上の仕方は年度分か月割かどちらでしょうか。

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渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
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オペレーティング・リースに投資する際の決算について質問があります。

加入時期によって初年度の損金計上額は変動しますか?

いいえ、加入時期は損金計上額に影響しません。

オペレーティング・リースの対象資産は、御社が購入するわけではありません。

取り扱い会社へ「出資」という形を取りますので、いつ出資しても1年分の損金が計上できます。

私のクライアントが経験した航空機オペレーティング・リースをご紹介します。

航空機オペレーティング・リースの事例

決算月が10月に対して、8月に出資をしました。

出資した金額は最低募集金額の3000万円です。

償却年数は3年で、初年度には3000万円の53%を損金計上しました。

償却率は、募集プランによって変動がありますが、航空機オペレーティングでは約50~80%を初年度償却できます。

出資金額に上限はなく、支払い回数も1度きりです。

大きな金額は継続支払いの節税には不向きです。

このような単発支払いで初年度から大きな損金算入のものはなかなかありませんので高額を節税したい方にはお勧めです。

なお、出資時期は決算月には関係ありませんが、希望時期に募集がない場合があります。

そのため、早めの対応をお勧めします。

クライアントは、同じ特性のタンカーオペレーティング・リースにも出資しています。

それぞれの詳細は、各ページをご覧ください。