逓増定期保険の名義変更について。個人で支払う保険料は1ヶ月分か1年分のどちらの方がいいのでしょうか。
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以前加入した逓増定期保険について。
保険会社からの案内では名義変更後、個人が1年間の保険料を支払う必要があると聞いていました。
しかし、御社のサイトで1ヶ月分でも可能という内容を見ました。
どちらの方がいいのでしょうか。
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名義変更後、個人が支払う保険料が1ヶ月分と1年分の場合では、解約返戻率と返戻金の金額に影響しますので、その差分を試算した上で検討することをお勧めします。
当社が加入した逓増定期保険の場合、名義変更後の保険料が1ヶ月分と1年分とでは受け取れる金額は以下のとおりです。(解約は2021年の予定)
当社の年間保険料は約1000万円です。
▼1年分の保険料を支払った場合
累計保険料:60,625,602円
返戻金:59,391,420円
差額:-1,234,182円(97.9%)
▼1ヵ月分の保険料を支払った場合
累計保険料:51,406,125円
返戻金:50,012,820円
差額:-1,393,305円(97.3%)
2つを比べた場合、1年分の保険料を支払う方が目減りする金額は16万円少なくすみます。
しかし、その場合支払う保険料は1ヵ月分よりも当然多くなります。
当社が加入した保険の返戻率は97.3%と97.9%とでその差があまりありませんでした。
個人で1000万円の支出は金額が大きいこともあり、当社の代表は1000万円を払って16万円多く受け取るよりも、1ヵ月分の保険料を支払うことを選択しました。
より詳しい当社の事例は以下にてご覧いただけます。
このQ&Aの回答者
渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
- これまでの経歴
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- 国税局 調査第一部 国際調査課
- 国税局 調査第一部 特別国税調査官
- 国税不服審判所(本部)
- 著書
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- ミス事例でわかる 法人税の実務ポイント新日本法規出版
- 業種別税務調査のポイント - 国税調査官の視点とアドバイス新日本法規出版
- 図解・詳解 組織再編税制清文社
このQ&Aの回答者

渡邊 崇甫税理士(元国税局調査官)
一般的な企業税務はもちろんのこと、国際税務、組織再編、金融取引等、税務上の取扱いが困難・複雑とされる分野についても実務ノウハウを蓄積。
- これまでの経歴
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- 国税局 調査第一部 国際調査課
- 国税局 調査第一部 特別国税調査官
- 国税不服審判所(本部)
- 著書
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- ミス事例でわかる 法人税の実務ポイント新日本法規出版
- 業種別税務調査のポイント - 国税調査官の視点とアドバイス新日本法規出版
- 図解・詳解 組織再編税制清文社