木造中古物件を使った節税について教えてください。

渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
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不動産で節税をする方法を探しています。
中古の木造建築を購入する場合、以下のことを読みました。
「木造建築の償却期間は22年で、さらには築年数が22年を過ぎている物件は、償却期間が4年になる」
4年で償却ができるということは、1000万円で物件を購入し、その建物の価格が500万円だった場合には、年間125万円を損金にできるということでしょうか。
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ご質問者様の認識のとおり、年間損金計上額は125万円になります。
しかし、1000万円の中古木造建築物件の建物価格が500万円になるようなケースは、ほぼありません。
築年数が古い木造物件は、ほとんど評価がつきませんので損金計上額もわずかになります。
しかし、海外に目を向けると、中古の建物への評価が高いケースが多数あります。
クライアントがラスベガスに購入したケースをもとに、概要をご説明します。
ラスベガスの物件における建物価格が高い理由には、アメリカ人の住居への価値観が大きく関係しています。
アメリカ人の住居への価値観
- 売却を見据えたメンテナンスをする
- 日本よりも中古物件のニーズが高い
上記の特徴から、築年数が古くてもまだまだ状態の良い家が多く、建物への評価が高くなります。日本とラスベガスにおける節税効果の違い
クライアントがラスベガスで購入した物件と、比較的似た日本の物件でご説明します。
1000万円の物件を購入した場合、日本では、建物価格は約200万円と評価されます。
一方で、ラスベガスの場合は、700万円?800万円とされます。
700万円?800万円を4年で償却することになるので、ラスベガスの不動産は日本と比べて非常に節税効果が高くなります。
クライアントの購入事例は、以下からご覧ください。