出張の機会があまりなくても、旅費規程は作成した方がいいでしょうか。

渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
- 詳しいプロフィール
公開日:
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あまり出張に行くことがなく、年に数回あるかないかです。
そのような場合でも、旅費規程は作成した方がいいでしょうか。
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出張が年に数回程度でも、旅費規程は作成すべきです。
なぜなら、旅費規程を作成することで、実費よりも多い金額を個人へ支給できるようになるからです。
旅費規程を作成することにより、以下のような精算が可能になります。
▼旅費規程なし
東京-大阪間
- 新幹線:普通車を利用
- ホテル:ビジネスホテルのシングルを利用
交通費
片道:13,620円
往復:27,240円ホテル代 10,000円 日当 0円 合計 37,240円 ▼旅費規程あり
東京-大阪間
- 新幹線:グリーン車を利用
- ホテル:シティホテルのデラックスを利用
交通費 片道:19,230円
往復:38,460円ホテル代 20,000円 日当 12,500円 合計 70,960円 旅費規程があるので、約3.3万円多く支給できました
★ポイント
旅費規程は、精算に領収書を必要としません。
よって、交通手段やルートを「自由に選ぶ」ことができ、差額を非課税で受け取れます。
★当社の事例
月に1回、東京大阪出張へ行くだけで、年間40万円を個人に移転できるよう設定しています。
月に2回や、海外ともなるとその恩恵は計り知れません。
その他、旅費規程による支給額を増やし、役員報酬を下げることで個人の所得税の節税にもなります。
★安心、かつ安全確実な旅費規程を作るために
当社では、国税OB税理士の協力のもとマニュアルを使って旅費規程を作成しました。
税務調査対策など十分に安心、確実性に配慮されているものです。
導入までの経緯や効果の詳しいことは、以下のページよりご覧いただけます。