タンカーオペレーティングリースと航空機オペレーティングリースの違いを教えてください。

渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
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オペレーティングリースには航空機だけでなくタンカー(船舶)もあると聞きました。両者の違いと、それぞれの特徴やリスクを教えてください。どちらを選ぶべきか判断したいです。
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どちらも投資額の全額を損金にできる点は同じです。主な違いは「リース期間の長さ」と「リスクの性質」です。
主な比較ポイント
航空機・タンカーいずれも、出資した金額の全額が損金として計上できます。
比較項目 航空機 タンカー(船舶) 投資額の損金算入 出資額の全額 出資額の全額 リース期間 10〜12年程度 5〜8年程度 リース先 航空会社 石油会社・海運会社 需要の安定性 航空需要(観光・ビジネス) エネルギー輸送需要 元本回収の見通し 中古機体の市場が確立 中古船の市場価格が変動しやすい 最低出資額の目安 3,000万円〜 3,000万円〜 航空機の特徴
航空需要は観光・ビジネスを問わず幅広く、インフラとしての性格から需要が継続しやすい面があります。リース期間が10〜12年と長いため、長期にわたって利益を繰り延べたい場合に向いています。
ただし当社はコロナ禍において航空会社の経営不振による損失を実際に経験しています。「航空機は安全」と断言できるものではなく、リスクは存在します。
タンカーの特徴
石油・LNGなどのエネルギー輸送を担うタンカーは、エネルギー価格・地政学リスクの影響を受けやすい面があります。
リース期間が5〜8年と短い分、繰り延べた利益を早期に回収できる点は資金計画上のメリットです。
まとめ
大きな利益圧縮を優先するなら航空機、短期での繰り延べを重視するならタンカーという選択が一般的ですが、どちらが適しているかは利益の規模・出口戦略・リスク許容度によって異なります。
どちらの商品も元本保証ではなく、投資先の経営状況・市場環境によってリスクが変わります。リスクと節税効果の両面を十分に理解した上で判断されることをおすすめします。
以下のような点が気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
- 「自社の利益規模ならどちらが現実的か」
- 「決算まで何ヶ月あれば検討可能か」
- 「実際にどの程度の資金拘束が発生するのか」
