オペレーティングリースに向いている会社と向いていない会社を教えてください。

渡邊 崇甫税理士(元国税局 調査官)
- 詳しいプロフィール
公開日:
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オペレーティングリースへの投資を検討しています。業種・利益の規模・資金状況など、投資に適した条件と適さない条件を教えてください。
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業種による制限はありませんが、「毎年安定した利益があるか」「リース期間中に事業を継続できるか」が判断の核心です。
向いている会社の特徴
条件 目安 根拠 利益規模 3,000万円以上 最低出資額が3,000万円のため、それ以下の利益では出資後に運転資金が不足するリスクがある リース期間中の継続 10~12年 航空機リースの標準的な契約期間が10〜12年であり、満期前に事業を終了すると出口処理が複雑になる 資金余力 出資後も通常運転資金を確保できる 出資金はリース期間中は原則拘束される 出口の準備 満期時に役員退職金等の損金を用意できる 満期時に益金が発生するため、相殺できる損金がないと節税効果が薄れる
特に効果が大きいケース
- 毎年の利益が大きく、他の節税手段(倒産防止共済・法人保険)の上限に達している
- 役員の退職まで10〜15年程度あり、出口戦略が組み立てやすい
- 繰越欠損金がなく、当期に大きな損金が必要な状況
向いていない会社の特徴
- 利益が毎年変動が大きい:損金を計上した年度以降に赤字になると効果が薄れる
- 5年以内に廃業・売却を予定:満期前に事業が終わると対応が複雑になる
- 資金繰りが不安定:出資金は基本的に長期間拘束される
- 利益が年間2,000万円未満:他の節税手段(倒産防止共済・小規模企業共済等)で対応できる範囲
まとめ
オペレーティングリースは「他の節税手段を使い切った上で、さらに大きな利益を圧縮したい」というニーズに応える手段です。利益水準・退職時期に照らして適合するかどうか総合的に判断することをおすすめします。
現在の利益規模・決算月・想定している出口時期などを共有いただければ、実務上どのような選択肢が現実的かをご案内しています。詳しくはお問い合わせください。
