前回のブログでは、サクセスフューチャーが売上を上げるために必要とした経費にどのようなものが存在するかを、決算報告書の経費項目をすべて書き出しました。
その後、項目ごとの経費計上額を洗い出しました。
それを通して見えてきたことがあったので、本日はその内容を書きたいと思います。
まずはじめに、経費を以下の2種類に分類できました。
- たくさんの資金を投資してきた経費項目
- そうでない経費項目
さらに、1つめの「たくさんの資金を投資してきた経費項目」に関しては、以下の2パターンに分類できると感じました。
- 売上を上げるために積極的に投じたもの
- 売上UPのための投資に伴い、発生する経費あるいは金額が膨らんでいく経費
それぞれに対する経費項目は以下のとおりです。
1、たくさんの資金を投資してきた経費項目
売上を上げるために積極的に投じたもの
- 役員報酬
- 役員賞与
- 給料手当
- 賞与
- 福利厚生費
- 地代家賃
- リース料
- 保険料
- 広告宣伝仕入
- 消耗品費
売上UPのための投資に伴い発生する経費、あるいは金額が膨らんでいく経費
- 法定福利費
- 水道光熱費
- 修繕費
- 租税公課
- 車両費
- 支払手数料
- 支払報酬
- 通信費
2、そうでない経費
つまり、投資ではないが事業に必要なために使った経費と解釈をしました。
- 採用教育費
- 荷造運賃
- 接待交際費
- 会議費
- 交際費
- 旅費交通費
- 販売促進費
- 事務用消耗品費
従業員の給与や賞与、福利厚生費や社用車に伴うリース料、広告宣伝費などは、売上を上げるために行ったことにあたります。
また、保険料や消耗品費に関しても、節税商品がこの項目に該当し、それらは事業継続、発展のための手段として行ってきたものですので、売上を上げるための投資に該当します。
一方、社会保険料の法定福利費は、給与UPに伴い膨らんでいくものですので、これらは、売上UPを目的としたものではありません。
同様に通信費や水道光熱費、租税公課もサーバー増加、不動産、固定資産の購入に伴う固定資産税、オフィスの増床によって必然的に増加していくものと考えます。
よって、売上を上げるために投資をしてきた実質的な投資先は、はじめに羅列した、「売上を上げるために積極的に投じたもの」の10項目だと理解しました。